
『兆(きざし)』は、有限会社ライズが運営する株情報サイトです。
サイト上では、無料で提供される電子書籍を読むだけで急騰銘柄を初動で捉えるための「予兆サイン」が学べると謳われていますが、実際に電子書籍を読んで利益が獲得できたという口コミや報告は一切確認できていません。
株情報サイト『兆(きざし)』を参考に株式投資を行い、本当に利益を掴むことができるのか。
そもそもの運営実態を含め、兆に疑問を抱いている利用者がとても多かったため、今回は兆を検証してみることにしました。
そんな短期高騰株を積極的に案内してくれているのが「株情報サイト」です。
目次
株情報サイト『兆(KIZASHI)』とは?
そもそも、兆とはどのような株情報サイトなのか。
調べてみると、兆は参考にすることで急騰銘柄を初動前に見つけるための予兆サインを学習でき、その結果株式投資での利益獲得が期待できると公式サイトに記載されています。
また、無料で利用できるサービスがいくつも用意されていることからは、手軽に利用できそうな雰囲気が伺えます。
しかし、口コミ掲示板を見たところ、兆には「他社の株情報をパクっている」との評判が投稿されていることが分かります。
兆の口コミ評価は?
実際のところ、兆にはどのような口コミ評価が投稿されているのでしょう。
レビューサイトや掲示板に掲載されていた、兆の利用者クチコミから、評価の参考となりそうなものをピックアップしてみました。
口コミでの評価は、非常に悪いと言えるでしょう。
兆は無料で提供されている投資サービスが魅力的だと言われている反面、その無料サービスの内容が他社と被っていることや、無料サービス目的の利用者に対する有料契約の勧誘が酷いことが問題視されているようです。
そんな短期高騰株を積極的に案内してくれているのが「株情報サイト」です。
兆の投資詐欺疑惑を3つのポイントでチェック
さて、ここからは兆の詐欺疑惑について検証していきます。
当サイト『投資顧問詐欺のすべて』では、投資家のみなさんが被害に遭わないため、検証対象の投資関連サービスを3つのチェックポイントで確認しています。
3つのチェックポイントは、以下の通りです。
悪質な投資詐欺業者のほとんどは過去に行政処分を受けています。処分歴が無ければ安心ということではありませんが、行政処分歴がないに越したことはありません。
悪徳業者のなかには新規会員を獲得するために、投資実績を偽っている業者がいます。掲示板やレビューサイトの利用者クチコミと投資実績に整合性のとれない投資顧問は危険です。
責任の所在でもある運営業者について、しっかりと情報を明記できない投資サービスは安心して利用することが出来ません。特に拠点は海外やレンタルオフィスになっていることが多いため、よく確認しておきましょう。
それでは、さっそく兆を3つのチェックポイントに当てはめて確認していきましょう。
①行政処分歴の有無
兆および、運営会社の有限会社ライズは行政処分を受けていませんでした。
2015年ごろから会社として存在している有限会社ライズですが、株情報サイト『兆』を運営するようになったのは2022年12月~のようです。
まだ新しいサービスなので、今後のサポートに注目していきたいですね。
②投資実績の信頼性度
兆の公式サイトには「直近で話題になった銘柄」が掲載されているものの、「兆がサポートをして利益に繋がった銘柄」は掲載されていませんでした。
急騰銘柄の予兆サインを案内していると謳っている兆ですが、参考とすることで実際に利益を獲得できるかどうかは怪しい状態です。
口コミ評価にて、他社の情報をパクって配信しているとのコメントが見受けられることを考えると、兆は利益に繋がりづらい株情報サイトである可能性が高いと言えるでしょう。
③会社概要の記載
公式サイトを見てみると会社概要はしっかりと掲載されていました。
所在地は東京都渋谷区幡ヶ谷の雑居ビルとなっており、意外と規模の小さい会社であることが伺えます。
複数の企業が混在していることからレンタルオフィスを利用している可能性が非常に高く、掲載されている会社概要の信憑性はかなり低いと言えるでしょう。
また、会社概要を調べていたところ、兆は2015年に長崎で設立された会社であることが分かりました。
2022年12月に突然、所在地を東京へと移し、会社名も変更しています。
老舗の投資顧問や株情報サイトと比較して安心感が無く、今は詐欺行為をはたらく可能性も捨てきることができないため、利用は避けるべきだと言えるでしょう。
兆(きざし)の検証報告まとめ
兆はまだ信憑性に欠ける株情報サイトでした。
検証から、兆は豊富な無料サービスで会員を集めている株情報サイトだと言えるでしょう。
少しでもお得に利益を獲得したい投資家にとって嬉しいサービスを提供しているサイトですが、無料サービスの内容は「他社の掲載情報」であり、株式投資による利益の獲得に役立つことはほとんど無いようです。
むしろ、他社の掲載情報を後出ししていることから銘柄が高掴みになる可能性が高い株情報サイトだと言えるでしょう。
また、検証では兆が2022年にスタートしたばかりの新しい株情報サイトであることが分かっています。
2022年12月に所在地を長崎から東京へと移し、会社名も変更したようです。
この思い切った変化から、兆が投資詐欺を働くために作られた株情報サイトである可能性を捨てきることができない状態です。
所在地が幡ヶ谷のレンタルオフィスであることからも、株式投資の参考として株情報サイト『兆(きざし)』を利用するのは控えるべきだと言えるでしょう。
そんな短期高騰株を積極的に案内してくれているのが「株情報サイト」です。